まずアドレスの形で見分ける

ピリオドで区切られた4つの10進数はIPv4、数字とa~fのグループがコロンでつながるものはIPv6です。たとえば203.0.113.25はIPv4、2001:db8:1234::25はIPv6です。

IPアドレスは、インターネット上のデータをどの接続先へ届けるか識別する番号です。IPv4は長く使われてきましたが、作成できるアドレス数に限りがあります。接続機器の増加に対応するため、はるかに広いアドレス空間を持つIPv6が導入されました。

IPv4とIPv6の主な違い

項目IPv4IPv6
アドレス長32ビット128ビット
表記0~255の数字4個をピリオドで区切る16進数のグループをコロンで区切る
例198.51.100.72001:db8::7
アドレス数約43億個現在の用途には極めて広大
現在の利用今も広く利用回線・サービスごとに拡大中

なぜ今も両方を使うのか

IPv6が登場してもIPv4を一度に廃止することはできません。古いルーター、企業設備、WebサービスがIPv4だけに対応していることがあり、世界中の機器を同時に交換するのも現実的ではないためです。そのため、多くの回線は両方を提供するデュアルスタック方式で動作します。

接続先と自分の回線の両方がIPv6に対応していれば、ブラウザーはIPv6を選択できます。対応していなければIPv4で接続します。同じ端末でも、サイトによって表示されるアドレス形式が違うことがあります。

形式を変換するネットワークもあります

IPv6を中心に動作しながら、IPv4専用サービスへ接続するときに途中で変換するネットワークもあります。通常は意識せず利用できますが、リモート接続やゲームサーバーのような外部からの直接接続は制限されることがあります。

長いIPv6アドレスにも読み方の規則があります

IPv6の完全な形式は、0~9とa~fを使う8つのグループです。各グループの先頭の0は省略でき、連続する0だけのグループは1か所に限って::に短縮できます。そのため、同じアドレスに長い表記と短い表記があります。

  • 大文字A~Fと小文字a~fは同じ値です。
  • ::は省略された連続する0のグループを表し、1つのアドレスで1回だけ使えます。
  • URLでIPv6アドレスとポート番号を一緒に書くときは、アドレスを角かっこで囲みます。

現在の接続がIPv4かIPv6か確認する

自分のIPを確認を開くと、このページへの接続に使われたアドレス形式が表示されます。数字とピリオドだけならIPv4、コロンを含む長いアドレスならIPv6です。

IPv6が表示されなくても、インターネットの故障とは限りません。回線、ルーター、接続先のいずれかがIPv6に対応していなければ、IPv4で正常に接続できます。IPv6が表示された場合は、その接続経路でIPv6が使われています。

利用者がどちらかを選ぶ必要はある?

通常のWeb利用では、OSとブラウザーが適切な形式を自動的に選ぶため、手動で変更する必要はほとんどありません。サーバーの許可リスト、リモートデスクトップ、ゲームサーバー、DNS設定などで特定の形式が求められるときに確認します。

IPv6を無効にする前に原因を調べてください。接続問題はDNS、ルーター、セキュリティソフト、回線経路でも起こります。プロトコルの無効化は一時的な診断手段とし、元の設定を記録しておきましょう。

よくある質問

IPv6が表示されたらIPv4は使っていないのですか?

必ずしもそうではありません。多くの回線はIPv4とIPv6の両方を提供し、接続先が対応する形式を端末が選びます。

IPv6のほうが速いのですか?

アドレス形式だけで常に速くなるわけではありません。回線経路、ルーター、事業者、接続先の対応状況によって変わります。

IPv6アドレスの2つのコロンは何ですか?

連続する0のグループを1回だけ短縮する表記です。1つのIPv6アドレス内でこの省略を使えるのは1か所だけです。